講師からのメッセージ
今、受験勉強をしているあなたに、たずねたいことがあります。
「何のために勉強をしていますか?」
具体的な目標がある人は、
「今の勉強方法を続けて、目標をかなえることはできそうですか?」
勉強が楽しいから趣味でもあるということなら、特に申し上げることはありません。しかし、志望校に合格することを目標にするなら、ぜひ確認してほしいことがあります。
「あなたが解ける問題の解き方とその考え方を言葉や図を使って説明することはできますか?」
説明はできなくても、解き方を覚えた問題とほぼ同じ表現の問題が出れば、確かに得点はできるでしょう。しかし、同じ考え方を使える問題であっても、問題の表現を変えられたら、対応できますか?
どれだけ多くの問題の解き方を覚えたとしても、全く同じような表現の問題が出題される可能性が低い以上、ただ問題と解答を組にして覚えていっても、受験会場では通用しない可能性が高いと私は思います。
各単元の初歩を学ぶときから、
- 問題文を読んで、場面が思い浮かべられる
- その内容を図解できる
- 目の付け所をあらかじめ知っておく
- 自分が理解している表現に読み替える
という技術を身につけるのだという目的意識を持って取り組むことが大切なのです。
志望校に合格するという成果を上げるためには外せないポイントがあります。それを外したまま目先の宿題に追われ、ただ解き方を覚えているだけで、なぜそのような考え方をすればよいかを納得できていないのだとしたら、合格に近づくことは難しいといわざるを得ません。
とにかく気合いと根性で進めればいい、のではないのです。いくつかの単元では、よくわからないことをわかるまで取り組むことが大切です。まずはそこから振り返り、本当に合格するために必要なことを知って、それを身につけるための勉強をしてほしいと思います。